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2026.6.27

岡山県で被害の多いマダニとは?被害が多い種類・感染症・咬まれた時の対処法と予防対策

岡山県でもマダニによる被害が増えています

採取したヤマアラシチマダニ雌成虫

近年、全国的にマダニが媒介する感染症への注意喚起が強まっています。

2026年6月の時点で岡山県では重症熱性血小板減少症候群が1例、日本紅斑熱が5例報告されています。夏から秋にかけてさらにマダニの活動は活発化することが予想されます。

https://www.pref.okayama.jp/page/913020.html

マダニは山林だけに生息していると思われがちですが、実際には河川敷や公園、農地、住宅周辺の草むらな様々な場所に生息しています。

アウトドアや農作業だけでなく、散歩や庭の手入れでも咬まれる可能性があるため、正しい知識を身につけて予防することが大切です。

この記事では、岡山県で見られる主なマダニの種類や、マダニが媒介する感染症、予防方法について専門家の視点から解説します。


岡山県で被害に遭うマダニの種類

岡山県では複数のマダニが確認されていますが、特に注意したい代表的な種類をご紹介します。岡山県で人的被害をもたらすマダニは大きく2種類が挙げられます。

フタトゲチマダニ

全国的に生息しているポピュラーなマダニです。岡山県での人的被害は2番目に多いマダニです。

特徴はシカが多く生息する場所では高密度に生息していることがあります。

シカだけではなく犬や猫、ヒトからも吸血することが知られています。比較的乾燥に強く地面が乾燥している様な草地でも見つかることがあります。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱を媒介するマダニとしても知られています。


タカサゴキララマダニ

西日本を中心に分布している最大級のマダニです。岡山県では最も人的被害が多いマダニとしても知られています。

成虫はシカやイノシシなどの大型動物から吸血するケースが多いですが、主に若虫による人への被害が多く報告されています。他のマダニの様に草や葉っぱに留まって獲物を待つのではなく獲物を探し回るハンター型の生活をしています。

稀に成虫が人から吸血することもありますが、満腹まで血を吸うと500円玉くらいの大きさになります。


キチマダニ

全国的に分布しているマダニの1種です。マダニの活動が弱まる秋から冬にかけても活発に

活動することが知られています。

様々な動物に加えて野鳥からも採取されることがあり、哺乳類だけでなく鳥類にも寄生する宿主の幅が広いマダニです。

キチマダニも重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を媒介することが知られています。


ヤマアラシチマダニ

西日本を中心に認められる大型のチマダニです。主にイノシシの生息数が多い場所で見つかるマダニの1種です。

フタトゲチマダニと同様に日本紅斑熱の重要な媒介種として注意が必要です。

https://www.instagram.com/reel/DWgWQukj3XI


岡山県で注意したいマダニの比較表

記事で紹介した4種類のマダニの特徴をまとめました。

※「岡山県での遭遇リスク」は、岡山県内の分布状況や人的被害の報告、現場経験をもとにした目安です。

表に掲載している写真は担当者が採取・撮影したマダニの写真です。


マダニが媒介する感染症

マダニが危険視される最大の理由は、さまざまな感染症を媒介することです。特に注意が必要と言えるのが2種類の感染症です。

日本紅斑熱

岡山県でも患者が報告されている感染症です。紅斑熱リケッチアと言う病原体が原因となる感染症です。

主な症状

  • 高熱
  • 発疹
  • 強い倦怠感
  • 刺し口(黒いかさぶた状になることがあります)

特に発熱とともに四肢を中心に多数の発赤が出現する症状は特徴的です。日本紅斑熱は抗生物質に治療が可能なので疑わしい場合は早期に医療機関を受診することが大切です。


重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

近年、全国的に患者数が増加しており、岡山県でも注意が呼びかけられています。

主な症状

  • 発熱
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 倦怠感
  • 意識障害

重症化することもあるため、マダニに咬まれた後に体調不良が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

マダニに咬まれることによる感染もありますが、近年では感染した動物からの感染も注目されれいます。犬・猫と言った身近なペットが感染することで、人へも感染が広がると言ったケースが多く報告されています。


イノシシの活動を認める山道

岡山県でマダニが多い場所

マダニが多い場所の特徴は宿主となる動物の多さに比例します。動物の生息数だけでなく、獣道やえさ場、寝床とし動物が多く利用していいることが目安となります。

マダニは次のような場所で見られます。

  • 山林
  • 河川敷
  • 公園の草地
  • 空き地
  • 農地
  • 竹林周辺
  • 住宅の庭(草が繁茂している場所)

草むらの先端で動物や人が通るのを待ち構え、衣服や皮膚に付着して吸血します。山道のわきに生えている草や堆積した落ち葉の上にもマダニが潜んでいます。野外でマダニが生息していない場所は全くないと言っても過言ではありません。場所で判断するのではなく野生動物やペットが利用している環境では、必ずマダニが生息していると思って頂くのが良いです。

「敷地内でマダニが発生していないか心配」「施設利用者の安全対策を検討したい」など、お困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。


マダニに咬まれないための予防対策

マダニ対策は「咬まれないこと」が最も重要です。

服装

  • 長袖
  • 長ズボン
  • 長靴
  • 帽子
  • 手袋

肌の露出をできるだけ少なくしましょう。

忌避剤を使用する

ディートやイカリジンを含む虫よけ剤は、マダニ対策にも有効です。

帰宅後は体を確認する

屋外活動後は

  • 足の付け根
  • 膝の裏
  • 腰回り

などを確認しましょう。


草の上を歩くマダニ

マダニに咬まれたらどうする?

皮膚に食い込んだマダニは無理に引き抜かないようにしてください。

「マダニを摘む」「手で払う」「指で押す」などの行為はマダニのリスクを増加させるだけなので禁忌といえます。

無理に取ろうとすると、マダニの体が千切れて口器が皮膚内に残ったり、マダニの体液が体内へ逆流する可能性があります。

できるだけ早く皮膚科などの医療機関を受診し、適切な処置を受けることをおすすめします。

また、咬まれてから数日~2週間程度は体調の変化に注意し、発熱や発疹などの症状が現れた場合は、医療機関で「マダニに咬まれた」ことを伝えてください。

もしご自身でマダニを取られた際はそのマダニを医療機関へ持参することが重要です。

https://www.instagram.com/p/DWbnNg7jyxP


まとめ

岡山県では、マダニが媒介する感染症への注意が必要です。

マダニは山だけではなく、公園や河川敷、住宅周辺の草むらにも生息しています。

草地へ入る際は適切な服装と虫よけ対策を行い、帰宅後は体にマダニが付着していないか確認する習慣をつけましょう。

アサヒ化工株式会社では、施設や敷地内の害虫対策・環境衛生管理についてのご相談を承っています。工場・病院・福祉施設・学校・公園などの敷地でマダニの発生が心配な場合は、現地調査や予防対策についてお気軽にご相談ください。

この記事の監修
アサヒ化工株式会社 技術・広報担当者

日本衛生動物学会・日本臨床寄生虫学会所属

中西 正憲
害虫防除・衛生管理の現場経験をもとに執筆


よくある質問(FAQ)

Q1. マダニは飛びますか?

いいえ。マダニは飛んだり跳ねたりすることはありません。草の先や落ち葉の上先で待ち構え、人や動物が近づいた際に衣服や体へ付着して吸血します。


Q2. マダニは家の中にもいますか?

通常は屋外に生息していますが、犬や猫などのペットや衣服に付着して室内へ持ち込まれることがあります。室内で繁殖することはありません。


Q3. マダニは冬にも活動しますか?

種類によって異なります。キチマダニのように秋から冬でも活動する種類がいるため、一年を通して注意が必要です。


Q4. マダニに咬まれたら自分で取ってもいいですか?

絶対にやめてください。無理に取ると口器が皮膚内に残ったり、マダニの体液が体内へ逆流する可能性があります。できるだけ医療機関で処置を受けましょう。


Q5. マダニが多い時期はいつですか?

岡山県では春から秋にかけて活動が活発になります。特に冬眠から目覚める3~4月、幼虫が孵化する8月以降月は注意が必要です。マダニの種類やその場所の環境によって活動時期が異なります。


Q6. マダニ対策で最も重要なことは何ですか?

最も重要なのは「咬まれないこと」です。

  • 長袖・長ズボンを着用する
  • ディートやイカリジン配合の虫よけ剤を使用する
  • 草むらに直接座らない
  • 帰宅後に全身を確認する

これらを組み合わせることで、マダニに咬まれるリスクを大きく減らすことができます。

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